2007年3月2日金曜日

ひな祭り

昨夜、夫が「今年はひな祭りのちらし寿司を作るの?」と聞いてきました。

毎年「ちらし寿司」と「はまぐりのお吸い物」を作ってきたのですが、娘たちもいなくなった今、どうなるのか気になったようです。

まだ考えていませんでしたが、夫と二人でも季節感のある食卓を囲みたいので作ろうと決めました。

そう言えば先日、お雛様を出した時、いつもあまり迷うことなく飾っていたのですが、急にお内裏様とお雛様の位置関係に自信がなくなり、調べてみました。

何と「京雛」と「関東雛」では位置関係が逆になるそうです。

内裏雛は、宮中での天皇の並び方を模したもので、日本古来の「左が上位」とする考え方から、お内裏様が左側(人形の方から見て)、お雛様は右側だそうです。

ところが、明治の文明開化で日本も西洋式に習い大正天皇が即位式で右側に立ったことから、以降はそれが皇室の伝統となり現在に至っていることがわかりました。

従って「京雛」は伝統を重んじ古式にのっとっていますが、「関東雛」は現在の結婚披露宴の雛壇と同じ並びになっていることがわかりました。

どちらでもいいそうですが、わが家には、叔母さんさんから作ってもらった「松本押し絵雛」があり、それが古来の並び方をしているので、結局、伝統的な並び方に統一しました。

「松本押し絵雛」はその名のごとく松本地方で、江戸時代の中頃から、武家の娘の手習いとして作られていたお雛様です。
華やかというより、上品な佇まいのお雛様です。

お雛様を飾ると、家の中がぱっと明るくなり、春の訪れを感じます。

0 件のコメント: