「カーネーション」の中で主人公糸子が見よう見まねで手縫いのアッパッパを作る場面がありました。
子どもの頃、母や祖母の口からその言葉を聞きました。
夏になると「アッパッパが一番いいね~」といった会話だったような記憶があります。母は簡単服という言葉もよく口にしました。簡単服を調べてみると「簡単なデザインの、婦人用の夏物ワンピース。あっぱっぱ」と書かれていました。
デザインが単純で、裁断や縫製が簡単だったことからこの名前がつけられたようです。
母と叔母が一緒に自分の子どもに簡単服を作ったことがありました。叔母が黄色の服地をたくさん買ってきて、2人で裁断し足踏みミシンで制作し始めました。私はワクワクして完成を待ちました。出来上がりは自分の母のほうが断然素敵にできたように思いました。従姉妹もまた同じように思ったことでしょう。
おそろいの柄でしたがデザインが少し違って、私の簡単服にはウエストから後ろにリボンが結ぶようになっていました。
今でもその簡単服を覚えています。
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