妹がやってきて、着物を着せられました。
私は着物に関心がないので、わが家の和箪笥の中の着物が心配でたまらない妹が、たまに気に掛けてくれます。
この着物は結婚したときに母が持たせてくれたもので、一度も袖を通さないままに今日まできてしまい、今、これを着るには少し抵抗があり、娘たちが着てくれればいいのにと思っていました。
妹は着付けを習っているので、練習がしたいらしく、「お姉さん、着てみたいでしょ。」と言いつついろいろ準備をし始め、私もつい話に乗ってしまいました。
肩にタオルをかけながら、「着物はこの襟元が命なの」とか言いながら、着せていきます。
私はただ突っ立って、妹の真剣な顔を見ながら、頼もしく思ったり、妙に笑えてきたりしました。
妹の目標としていた制限時間は30分だったらしいのですが、5分程オーバーして完成しました。
この姿を実家の母に見せてやりたくなり、写真に残しました。
私の友だちもお嫁入りに持ってきた着物は、もったないけど処分に困るという話をよく聞きます。
一度でも袖を通すと、申し訳なさも少しは薄らぐような気がします。
この着物は、写真より実物のほうが本当に綺麗な色で、春の訪れを感じるころにぴったりの着物です。
娘たちに着て欲しいものです。
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