ラジオから懐かしい歌が聞えてきました。
この歌が大好きで懐かしいというわけではないのですが、つい歌ってしまいました。
その歌は新川二郎さんの「東京の灯よいつまでも」です。
「雨の外苑 夜霧の日比谷~」と歌は始まるのですが、この歌が流行った頃はまだ子どもだったので、「夜霧の日々や」だと思っていました。
何故こんな地味な歌を子どもが歌っていたかといえば、新川二郎さんは郷土が生んだ期待の歌手だったからです。
新川二郎さん以前には石川県からはテレビで活躍するような歌手はいなかったような気がします。
大人たちはこぞって「東京の灯よ」を口ずさみ、そして応援していました。
祖母でさえよく歌っていました。
真面目そうな顔立ちの新川さんは、真面目な歌い方で歌い上げていました。
わが家には祖母がいて、父や母はいつも忙しく、家族揃ってどこかへ遊びに行くということがほとんどありませんでした。
わが家だけではなく当時はどこの家庭でもそうでした。
そんな時代に郷土出身の歌手がテレビに出るというので県民あげての大声援につながり、大人から歌詞も分からない子どもまで口ずさんだというわけです。
現在の生活に比べれば決して豊かな時代ではありませんでしたが、大切な思い出の一コマです。
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