2011年9月28日水曜日

ネロと燕山君

世界史の中で暴君と言われているのは、キリスト教徒を迫害した古代ローマの皇帝ネロだと思います。

世界史に興味がない人でも「ネロ」の名前は知っていると思われます。

キリスト教徒は、古代ローマ帝国の迫害から逃れるためにあのトルコのカッパドキアの奇岩の洞窟に移り住み、密かに教会を造っていました。



洞窟内の教会の壁画は、歴史的に貴重な資料なので写真撮影は禁止されていました。狭苦しくて息が詰まりそうな洞窟の生活でも信仰心だけは持ち続けていたわけです。

話は変わるのですが、韓国の歴史ドラマをみていると、韓国にも暴君が存在していたことがわかりました。朝鮮王朝第10代国王燕山君(ヨンサングン)です。朝鮮王朝史上前例のない暴君だと言われているそうです。

「チャングムの誓い」「王と私」そして今視聴中の「王と妃」をみるとようやく時代背景がわかってきました。燕山君の母親である王妃の性格がわがままで嫉妬深いとの理由で、廃位にされた後、毒殺されたことを王位に就いた燕山君が知ることになりました。亡き父王の命によってその事実は封印されてきたのですが、ついに全貌を知った燕山君は極悪かつ冷酷非情な君主へと変貌していきます。


今日の「王と妃」では、狂気にみちた燕山君が暴君となって母親の復讐を企て始めたところでした。その境遇は可哀相ではありますが、殺戮を重ねていく姿に背筋が寒くなります。

燕山君は後の世で、自分の国のみならず日本人にまで自分の暴君ぶりが知れ渡るとは想像もしなかったでしょう。

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