イタリア旅行のツアーのメンバーには新婚さんが何組もいました。
旅行の日程が進むにつれて、彼らとも話す機会が増えていきました。
最初の頃は、年代も違いますし、私たちから積極的に話しかけるのもはばかられましたが、食事のテーブルが一緒になったときなど、親しく会話を交わすようになり、次第に彼らの人柄もわかってきて、会話が弾むことも多くなっていきました。
今回のツアーのメンバーは、遠方から参加している人も多く、旭川の新婚さん、秋田の新婚さん、福島の新婚さん、横浜の新婚さんといった具合でした。
福島から参加していた新婚さんのご主人はとても愉快な人でした。お酒が好きで飲むほどに周囲の人たちを笑わせていました。おとなしそうな奥さんは、手を焼いているようにみえましたが、よく見ると時折、ビシッと手綱を締めていました。
フィレンツェの夕食の時、彼らとは離れて座っていたのですが、なにやら盛り上がっている気配がしてきました。レストランに花売りの男性が入ってきて、福島の彼に薔薇の花を売ろうとしているようでした。結局、彼は奥さんのために薔薇を一本買うことになってしまいました。
後で聞いたのですが、彼には何が何だか事情がわからずに、薔薇の花をプレゼントされたのかと思ったそうです。翌日の朝食の時、昨夜の薔薇を持ってきて奥さんのテーブルの前に捧げていました。
この新婚旅行のエピソードを奥さんは一生忘れないことと思います。若いって素晴らしいことだと思います。
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