2008年11月7日金曜日

新解さん

ブログを始めてから気になっていることがあります。

漢字の使い方で「見る」や「観る」、「聞く」や「聴く」の使い分けです。

自分なりにこだわっていて、例えば昨日の更新で
アメリカのオバマ氏の勝利宣言の映像を見ながら、
は「見ながら」を迷わず使います。

ヨン様主演の韓国ドラマ「太王四神記」は、断然「観る」を使います。

そこで久々に新明解国語辞典を出してきて「みる」を調べてみました。

「みる」の項目では「見る」だけが書かれていました。

終わりのほうに意味によって「覧る」「観る」「看る」とも書くとありました。

この辞典は一旦調べ始めると深みにはまってしまいます。

用法が面白いのでついつい目的以外の言葉や文例を読んでしまって、予想外の時間を費やしてしまうのです。

例えば「見る」の用法では、

「見る影もない」は昔の立派な姿とは見違えるほど、みじめだ。

「今に見ろ」は現在は自分を馬鹿にしているが、その考えの間違っていることは将来わかるだろう。

「それ見たことか」は、以前自分の言ったことを無視しなければよかった、と思い知ったことだろう。

こんな具合に用例が書かれ「血を見る」まで使い方が書かれています。

この辞書は一部のファンには「新解さん」と呼ばれています。

新解さんは、単なる国語辞典ではなく国語辞典の形をした読み物といっても過言ではないような気がします。

0 件のコメント: