私の一番古い記憶の中のTVドラマは、「月よりの使者」というドラマです。
主題歌と主演女優長内美那子さんと相手役の園井啓介さんと簡単なストーリーを憶えているだけです。
この作品は、1934年入江たかこさん主演の映画、1949年1954年山本富士子さん主演、1961年にTVドラマ、1966年フジテレビ「ライオン奥様劇場」で放映されたようです。
長内美那子さんは1966年の作品に出演されていたようなので、私のみたのはそれだと思います。
だとすれば小学生だった私にはまだ男女の恋愛を描いたこのドラマは、あまりオススメの作品ではなかったのかもしれませんが、ともかく観ていました。
このドラマは、高原の療養所で働く美しい白衣の天使の長内さんと入院患者の園井啓介さんの恋愛模様なのですが、運命に引き離されたり、結びつけたりといった内容でした。
主題歌のなかに、「白樺」「りんどう」「高原」「恋を知る」などの単語がでてきます。
当時の乙女たちのココロを揺さぶったことでしょう。
このドラマの設定と夫の両親の出会いがそっくりだったことに驚きました。
あの長内さんの美しい白衣姿と義母の若かりし姿がだぶります。
ドラマの中で、恋の橋渡しをする同僚の友だちの存在もそっくりです。
彼女たちの青春時代は決して明るい時代ではなかったと思いますが、そんなココロときめく映画のような恋愛があったことに嬉しさをおぼえるワタシです。
2 件のコメント:
わたしが見たのは多分、北川恵子、大出俊の演じたものと思う。
後年、ドラマと同じ境遇になってしまって青春時代のすべてを無に帰しました。
不治の病と自他共に認める結核と言う病名に幾度、死を思ったことでしょうか。
しかし、今生きてるのを見てもわかる痛り医師の大誤診でした。
死ぬと思い込んでいたわたしは、愛してくれた白衣の女性をすべて受け入れることなく現在に至っています。
白樺の木が秋の光りを浴びて立つ療養所の風景が浮かんできます。
十六夜童子さん
コメントをいただき嬉しく思います。ありがとうございます。
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