2007年6月12日火曜日

読書

「したくない症候群の男たち」を読みました。

この本では
男になりたくない。一人になりたくない。積極的に生きることを拒否する彼等の横にはいつも「優しい母」がいる。
父親不在で母子密着という現代社会特有の家族形態が生み出す男たちの心の歪みを分析・処方する
と書かれています。

前半部分では「引きこもり」の事例が取り上げられていました。

原因を、母親と子どもが長い間に「1つのユニット」を形成してきたことにあると分析してあります。

私は以前から家族が「1つのユニット」としてとらえるのには、あまり賛成ではなく、夫婦が「1つのユニット」だと考えるほうがいいように感じていました。

特に二女の結婚を機にその思いが強くなりました。

子どもたちは、私たち夫婦(ユニット)が天から預かったもので、いつかは離れていくものだと考えるようになりました。

この本を読んでいるうちに、子どもの社会への適応能力を阻むのは、あまりにも一体化しすぎた母子関係に起因することが分かってきました。

一慨には言えないとは思いますが。

ふと夫が二女の結婚式に作った思い出のスライドの中の「さだまさしさん」の歌が思い出されました。

一部分だけを紹介します。
娘へ~大和撫子養成ギブス篇~

おまえが素敵な女にならなきゃいけないその訳は
歴史を変えるのは常に女だからだ

偉大な女は偉大な男を育て
アホな女なアホな男を増やす
この歌は、いつか親から離れ愛する人のもとへ旅立っていくわが子が一人前の女性になっているように、父親が養成ギブスという面倒なハードルになるという内容です。

夫は数ある彼の歌から、結婚していく二女へのメッセージとしてこの歌を選び、懐かしい写真とともにスライドにして流しました。

この歌詞は本当に素晴らしいと思います。

子どもを育てるにあたって、父親の存在は欠かせないものであることが伝わってきます。

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