金沢出身の詩人、室生犀星の詩です。
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたうもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
犀星の状況とは大きくちがいますが、私が家を離れ大学に行った頃や就職、結婚で現在の地に 来た頃は、この詩に深い感銘を受けたものでした。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」の「ふるさと」を「親」に置き換えてみると自分の心情にぴったりあてはまったものです。
離れたところで自分の両親のことを思うとき、存在の大きさをしり、いとおしい気持ちが沸いてきたものでした。
もうすぐ家を離れていく娘のことを思うとき、犀星の詩がふと思い出されました。
1 件のコメント:
新しいスタートです。
がんばりましょう。
コメントを投稿