2006年11月29日水曜日

ふるさとは

金沢出身の詩人、室生犀星の詩です。

  ふるさとは遠きにありて思ふもの
  そして悲しくうたうもの
  よしや
  うらぶれて異土の乞食となるとても
  帰るところにあるまじや
  ひとり都のゆふぐれに
  ふるさとおもひ涙ぐむ
  そのこころもて
  遠きみやこにかへらばや
  遠きみやこにかへらばや

犀星の状況とは大きくちがいますが、私が家を離れ大学に行った頃や就職、結婚で現在の地に 来た頃は、この詩に深い感銘を受けたものでした。

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」の「ふるさと」を「親」に置き換えてみると自分の心情にぴったりあてはまったものです。

離れたところで自分の両親のことを思うとき、存在の大きさをしり、いとおしい気持ちが沸いてきたものでした。

もうすぐ家を離れていく娘のことを思うとき、犀星の詩がふと思い出されました。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

新しいスタートです。

がんばりましょう。