私の故郷の言葉で「なんもなんも」という言葉があります。
これは、「いいえいいえ」とか「どういたしまして」 という意味の方言です。
先日も、実家に電話をして送ってもらった新米のお礼を言うと、先に電話に出た弟が「なんもなんも」と言い、続いて替わった母も「なんもなんも」でした。
私は家を離れてから「なんもなんも」を使うことは、ほとんどありませんが、実家の母のこの言葉を聞くたびに、「なんもなんも」の持つ柔らかな響きや優しいニュアンスが耳に心地よく響き渡ります。
方言って不思議なものですね。
耳にした瞬間、懐かしさと気恥ずかしさが同時におそってきます。
家を離れてからは、故郷の方言も滅多に使うことはないし、かといって現在の居住地の言葉もすんなり使えない私です。
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