今日は本当に寒い日でした。
子どもの頃、実家ではこの時期によくお餅つきをしていました。
「寒餅」と呼んでいたような気がします。母は大寒の頃につくお餅はカビが生えないのだと言っていました。
寒餅には黒豆が入ったお餅や細く切った昆布が入ったお餅、そしてかき餅と呼ばれるお煎餅のようなお餅も作っていました。
かき餅と検索してみました。
まさにこんな感じのかき餅が広間につり下げられていました。
お餅の中に色粉(母はそう呼んでいました)を混ぜて、ピンク色や黄色といったかき餅をつくり、冬の間じゅうぶら下がっていました。
学校から帰ると、父が相撲観戦をしながら囲炉裏で子どものおやつ用にかき餅を焼いていました。
たまに母がそのかき餅を油で揚げてくれました。
揚げたかき餅は大きく広がって美味しかったことを覚えています。
たくさんあったかき餅も桃の節句あたりになると残りが少なくなっていたような気がします。
今では実家もお餅はもっぱらスーパーで買ってきているらしく、あののれんのようにつり下げられたかき餅の光景を見ることはありません。
寂しい限りです。明日、実家の母との電話でのおしゃべりにその話をしてみようと思います。
懐かしがることでしょう。
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