2010年2月5日金曜日

マンホールチルドレン

BS20周年のベストセレクション番組「マンホールチルドレン」を見ました。



ソ連崩壊から経済自由化と揺れ動いたモンゴルでは貧富の差が急速に進み、番組の中で映し出された貧困層の生活ぶりは目を覆いたくなるほどでした。

貧困から引き起こされる親の虐待を逃れてマンホール生活を余儀なくされる子どもたちの様子を描いてありました。

冬のウランバートルで生き抜いていくには汚れたマンホールの中だけで、限られたマンホールを奪い合って暮らしていました。

彼らの生活に比べれば私達の現在の暮らしは清潔そのものでまるで無菌室にいるかのようです。

床に落ちた物は口にしないし、消費期限が1日でも切れたら捨て、抗菌グッズで身辺を固めています。

多分、1週間彼らと生活を共にしたら病気になると思います。

そんな劣悪な環境下で生き抜いている彼らが、お金を貯めて勉強をしていい仕事につきたいと口にすることに感動しました。

以前、中国雲南省の山岳地帯に住む少数民族イ族の村を取材した番組をみたことを思い出しました。

標高3000メートルの最貧困の村で小学校や中学校に進学するのも容易ではないのですが、村人が口にするのは貧困を脱する唯一の希望の光は「教育」だと語っていました。

彼らにとって教育の必要性は、日本人に比べはるかに切実なものに感じられました。

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