日経新聞夕刊の連載小説「無花果の森」の主人公泉の夫の全体像が明らかになってきました。
才能ある映画監督のようですが気難しそうであまり好きにはなれないタイプです。
泉は夫の暴力から逃れて見知らぬ街に辿り着いたのですが、暴力的な要素が結婚前からあったことが今日の話で分かりました。
夫の新谷吉彦は33才の時、上司と激しく対立し、怒りにまかせて相手に殴る蹴るの暴行を加えたあげく、階段から突き落として大怪我を負わせたと書かれています。
こんな過去を持つ人と自分の娘が巡り会って結婚話がでたとしたら親として賛成はできませんね。
カッとなったら何をするか分からない人はいくら才能があっても、表面的には紳士的に見えても自分の子どもの一生を託すわけにはいきません。
主人公も映画制作の現場にいたのですからそういう噂を耳にしたことはあったと思うのですが、映画にかける情熱や才能に惹かれたのでしょうか。
新谷は42才の時に青春犯罪映画「湘南心中エレジー」で大ヒットし、日本アカデミー賞監督賞を受賞したという設定になっています。
こんな有名な映画人が家庭の中にあって平凡な夫でいられるはずがないと思われます。
人気に翳りがみられた頃、妻の泉に暴力を振るうようになったのかもしれません。
そのあたりの話が明日明らかになりそうな気配です。
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