家を失って茫然としている家族や炭と化した森林の様子を見て悲しい気持ちになります。
そんな中で足に火傷をおって逃げ遅れたコアラが救助隊に助けられ、ペットボトルの水をゴクゴク飲んでいる映像が映し出されました。
パニック状態に陥っていたコアラにとって相手が人間だとしても差し伸べられた手にすがるしかなかったのでしょう。
メルボルンで実際に見たコアラは人の危害の及ばない高いユーカリの木の上で、葉っぱと一体化したようにお昼寝をしていました。
人なつっこいようには見受けられませんでした。
Wikipediaには次のように書かれています。
食性は草食性で30種程のみのユーカリの葉や芽を主食とする。ユーカリの葉は消化が悪く、さらに毒素が含まれているため、一般に動物の餌として適さない。しかしコアラは、盲腸で発酵させることでユーカリの毒素を分解し、消化吸収することができる。コアラの盲腸の長さは2mで哺乳類では最も長い。この様にしてまで主食としているユーカリの葉であるが、栄養に乏しく活発な行動をするまでエネルギーを得ることができない。このため、一日のほとんど(約20時間)を眠って過ごすことで、エネルギーを節約している。水分はユーカリの葉からのみ摂取し、地上に降りて水を飲むことはまずない。コアラは先住民の言葉で「水を飲まない」を意味する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%83%A9
こんな特性を持つコアラが救助隊から水をもらうのは相当な危機的状態だったのでしょう。
下の写真のコアラは私たちのすぐ近くのユーカリの木にいました。
母親にしがみついている子どものコアラが可愛いです。
しばらくすると急に私たちがいた休憩室のテラスに下りてきました。
こんな活動的なシーンは滅多に見られないと興奮ぎみに現地係員の人が話してくれました。
はやく山火事が鎮火して人にも動物にも平穏な日々が戻ってくるように祈っています。
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