夕食の時、何気なくテレビをつけていたら、懐かしい歌が聞こえてきました。
野口五郎さんの「私鉄沿線」や西城秀樹さんの「傷だらけのローラ」など私の青春時代の歌を何曲も聴くことができました。
「キミハ・ブレイク」という番組でかつての名曲とそれにまつわるエピソードを再現フィルムとともに紹介していました。
野口五郎さんの「私鉄沿線」を聴くと随分古い話になるのですが、妹の東京の大学受験に付き添っていった日のことを思い出します。
宿泊したのは私の高校時代の友達のアパートでした。
そのアパートはその歌のイメージにピッタリ合うような私鉄沿線にありました。
私の実家の風景とは全く違って、いかにも都会の片隅といった感じのこじんまりとしたアパートでした。
今だったら「受験生の宿」といった特別企画で、勉強できる机のある部屋などの特典つきホテルプランが各旅行社から出ています。
当時はどんな様子だったのかよく覚えてはいませんが、今どきの受験生とはガラリと様子が違っていたと思います。
妹が東京の大学に進むことになり、父と私と妹の三人で引っ越しのため上京しました。
必要な家具を整えて大家さんに今後のことをお願いして父と私が帰ることになりました。
電車の駅まで送ってきた妹は涙をいっぱいためていました。
私も多分父もそうだったと思います。
「私鉄沿線」を聴くと、少しもの悲しい気持ちになるのは、あの受験の日のアパートの風景や妹の下宿近くの駅の情景がよみがえってくるからです。
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