2007年4月16日月曜日

二女の思い出

二女は小さい頃はやんちゃな子どもでした。

長女があまり手のかからない子どもだったので、二女のやんちゃぶりに私はほとほと手を焼いていました。

例えば、何か悪いことをして、私がお仕置きのために一室に閉じこめて反省を促すと、長女は泣きながら謝り、すぐに放免となりました。
二女の場合は、お仕置きの効果がみられず、その閉じこめられた一室で平然と遊んでいるといった具合でした。

保育園に上がる頃までずっとこんな調子で、私はいつも二女を叱っていました。
叱っても叱ってもあまり効果がなく、私は保育園に大きな期待を寄せていました。

保育園の最初の七夕祭りのときでした。

娘たち年少さんのメロディーベルの発表の時です。
舞台に登場してくる年少さんの中で、ひときわモジモジしている子がいました。
二女でした。
ベルの演奏が始まるとともに、二女の目から涙が溢れ、それは次第に号泣になり、号泣とともに体は激しく揺れていました。
次の瞬間、「ドサッ」と音がして、他の子どもさんが長いすから落ちました。

一瞬、二女が大泣きのあまり転げ落ちたかと思いましたが、娘は泣きながらベルを振り上げていました。
最初から退場するまでずっと泣いていました。

家では暴れん坊の娘も、外では、案外気が小さいことが、この時分かりました。

あの時、観客席で、私と長女と義母は娘のがんばりをしっかり見ることができなく、なるべく娘と目をあわさないように人の間からみていました。

目が合えば、よりいっそう泣くだろうし、「おかあさーん」と叫んで舞台から降りてくるような気がしていました。

夫は娘の晴れ姿を撮ろうと、いい場所を確保してカメラをのぞいていましたが、どんな気持ちだったでしょう。

発表会の後で、知り合いの方から「泣きながらベルを振っていて感心したわ」と褒めてもらいました。

懐かしい出来事です。

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