母の強い希望により皇居に行きました。
東京旅行が近づくにつれ、はたしてあの広い皇居を歩けるのだろうかという不安が母の頭をよぎっていました。
電話でもその事を口にし、折りたたみのシルバーカー購入を真剣に考えていました。
私は即座に異を唱えました。
あの皇居の玉砂利の上をシルバーカーを押して歩けるとは思えなかったからです。
母がそれを使わないときは誰かが持って歩かなければいけません。
それよりも私や妹、娘たちが両側から手を引いて歩けばいいと思っていました。
旅行当日、妹が母に内緒で購入していたシルバーカーを持って新幹線の改札口に現れました。
折りたたみのシルバーカーは、一見するとキャリーバッグのようにも見えました。
早速、試運転をしてみると、なかなか使える代物のようでした。
使わないときは妹が持ち運び、私が母の手を引くという流れでした。
妹がたたんだシルバーカーを片手で引いているときは、あまり目立たないのですが、ひとたび母がそれを押して歩くとたちまち本来の老人用手押し車に変身します。
心配した皇居も一部舗装されたところがあり、母は自分の力で広い広場を歩くことができました。
小雨が降っていましたが、手がふさがっている母は傘がさせないので、ビニール合羽を着用してもらいました。
私も久し振りにビニール合羽を着用しました。
こういうときのために、小さくたためるレインコートが欲しくなりました。
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