2009年11月7日土曜日

小出の柴舟 

昨日のブログで、酒粕入りお味噌汁を書いていたら、懐かしいお菓子のことを思い出しました。

「柴舟」です。

小出の柴舟を知らない石川県民はいないと思われる程、古くから馴染みのあるお菓子です。

祖母がお寺の報恩講さんにでかけると決まって柴舟のお下がりをもらってきましたし、近所に結婚式があると柴舟が配られたりしました。

冠婚葬祭の友といった感じでした。



柴舟は生姜味のお煎餅なのですが、子どもの頃はそんなに好んでは食べませんでした。

実家の母は大好物で、「手みやげにするなら柴舟」と思っていました。

わが家へ遊びに来るときも柴舟をお土産にしたがっていましたが、私の独断で森八の羊羹にしてもらっていました。

ある年、森八の羊羹が手に入らず柴舟を持って母がやってきました。

意外なことに夫がこの柴舟を気に入りました。

私も長年の偏見を捨て食べてみると確かに上品な味わいでした。

森八の羊羹も熱いお茶とともに食べると美味しいのですが、柴舟は甘さ控えめで生姜はいかにも体に良さそうだし、何よりも軽いことがポイントアップです。

最近では母に「お土産は何がいい?」と聞かれると迷わず柴舟をリクエストしています。

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