2009年3月17日火曜日

知が危ない

日経新聞の特集で「知が危ない 学びの今」というコーナーがありました。

3月2日は「異国を見ない若者」「目先優先 減る留学」という太字に書かれた文字が目に入ってきます。

高校生や大学生の海外留学生の数が年々減少の傾向にあるそうです。

若者がグローバル時代に逆行するように知的冒険に背をむけ、「アルマジロ」のように身を縮ませていると書かれています。

インターネットの普及によりわざわざ海外に出向かなくても家に居ながらにして世界の様子がわかる現代です。

私も世界遺産を扱った番組は好きでよく観ます。

実際に訪れたことがなくても何となくそれらのイメージはつかむことはできます。

あのインカの遺跡マチュ・ピチュでさえ大体のイメージがわかります。

あんな山の上にある遺跡ですから生涯訪れることはないと思いますが、実際に丸3日間、文明からかけ離れた地を歩き遺跡に辿り着いたならばテレビで見た印象と現実の景色との違いに驚かされることでしょう。

あえてここに建設した古代人の考えを想像したりしながら知的好奇心が揺さぶられることでしょう。

私が大学生だった頃は、海外留学、短期留学をする人は滅多にいなく、海外に旅行する人の数も少なかった時代です。

インターネットなどもあるはずがなく、地方の大学生なら首都東京に憧れを持つのがせいぜいでした。

ようやく子育ても一段落をついたところで、娘の大学の卒業の年に一緒にタイに旅行しました。

飛行機に乗って外国に行き、その国の文化や歴史に触れ、現地の食べ物を食べ、現地の通貨を使って買い物をすることが珍しく楽しみでした。

地理で勉強した「雨季と乾季のある国がここだったんだ。」などと納得したり、その後のプーケットの大津波のニュースも身近に感じました。

あまり刺激のない主婦生活の私でさえ世界へ目を向けることが多くなりました。

若者の留学離れの解決の1つとして、ある大学では海外で学ぶ大学生に10万~30万円を給付する制度を新設したり、私費留学中の授業料を全額免除したりして内向き志向を改めたいと記事に書かれています。

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