今日の日経新聞の夕刊のコラム「食あれば楽あり」は、「お茶漬け」でした。
このコーナーは、東京農業大学教授の小泉武夫さんによる連載なのですが、毎回こだわりの食べ物や食べ方が独特の表現で登場してきます。
今日のタイトルは「シンプル美味の境地 お茶漬け」となっています。
小泉さんは、「簡単なものをさらに単純簡素にして、それでおいしく食べようとするのであるから、実はなかなか難しく工夫が必要なのである。」と述べられています。
塩吹き昆布や昆布の佃煮、梅干しなどのお茶漬け、味噌とカツオ節を使う湯漬けなどが披露されています。
文章を読むだけで早速試してみたい衝動にかられます。
ふと、以前見た小津作品の「「お茶漬けの味」を思い出しました。
お嬢様育ちの奥さんと奥さんから蔭で「どんかんさん」と呼ばれている田舎育ちののんびりとしたご主人が登場してきます。
奥さんは夫がお茶漬けやおみそ汁をご飯にかけて食べるのが、品がないように思えて嫌っています。
生まれも育った環境も違う二人が一緒に暮らすわけですから万事がこんな調子で物語は進んでいきます。
ご主人の海外赴任の話が持ち上がったことで夫婦の関係がいい方向に向かっていきます。
お互いを尊重しあうことの象徴として二人でお茶漬けを食べるシーンがあります。
そのほのぼのとしたシーンを見たときも、お茶漬けが食べたくなりました。
焼きタラコ、あさりのしぐれ、子持ち昆布があれば2杯くらい食べてしまいそうなワタシです
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