仕事先のお宅の沙羅双樹が今年も花を咲かせました。
門の横に植わっているので、この時期、訪問客の目を楽しませてくれます。
「ナツツバキ」とも「シャラノキ」ともよばれています。
平家物語の冒頭に出てくる花と以前、教えてもらいました。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
高校の古文の授業で習いましたが、当時は沙羅双樹の花も知らなければ、盛者必衰の理をあらはす理由も知りませんでした。
「平家にあらずんば人にあらず」という有名な言葉から、当時の平家一門の権力の大きさを漠然と理解していました。
そんな平家の没落を暗示するのが沙羅双樹の花のようです。
美しい沙羅双樹の花ですが、朝きれいに咲いたと思ったら,夜にはそのままの形で花が落ちるので、はかないもののたとえとして取り上げられています。
そういう視点でこの花を眺めると、今この瞬間を必死で生きているような切なさとはかなさが感じられます。
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