北京最終日は出発時間まで自由行動となっていました。
私たちは地下鉄に乗って、世界遺産の天壇公園に行くことにしました。
明、清の皇帝が天に対して祭祀を行った場所で、その広い敷地はあの故宮の4倍を超えるということです。
東門で通し券を買って広い公園の中へと進んでいきました。
天壇公園の長い回廊脇では、たくさんの中国の方々がトランプや花札、麻雀に興じていました。
世界遺産ということで素晴らしい建造物が目の前に現れると思っていたのですが、意外な光景に驚きました。
最初の見るべき祈年殿までの長い回廊は市民の憩いの場と化していました。
男性も女性もこの回廊脇の朱塗りの垣根のようなところに腰掛けたり、麻雀台がわりにしたりしていました。
彼らの声の大きさや独特の雰囲気にちょっと怖くなったりしました。
こんなカラオケ大会があちらこちらに繰り広げられ、、曲に合わせて踊っている人や、楽器を奏でている人もいました。
長い回廊を渡ると祈年殿が見えてきました。釘を1本も使わず28本の柱で支えられています。
回音壁です。壁の端で話すともう一方の端まで声が伝わるそうで、私たちも何度も試してみました。
圜丘壇です。冬至の日に皇帝が五穀豊穣を祈った祭壇です。
時間がなく駆け足で公園内を見学したのですが、あの回廊での北京の人たちの姿がとても印象的でした。
日本では大人同士がトランプをして楽しむことなどあまり見かけなくなりました。
自分の老後を考えてみると、あのような場があれば案外楽しいかもと思ったりします。
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