2010年3月17日水曜日

無花果の森 102話

毎日楽しみにしている無花果の森ですが、主人公泉の身にじわりじわりと危険が迫ってきているような予感がします。

画家八重子に誘われるままに岐阜大崖の番外地横町にあるいかにもさびれたバー「ブルー・ベルベット」に出かけた泉は体が凍り付くような事態に直面します。

泉の夫である映画監督新谷のDV疑惑の取材を以前もちかけた記者と会ってしまったのです。

昨日の101話で何か起こりそうな不吉な予感がしていましたが、この男性の出現だとは思いませんでした。

泉が八重子のもとで生活のリズムをつかみ、ひっそり暮らすことに慣れて、読者のほうも束の間の静寂のなかで二人の様子を見守っていた矢先の出来事でした。

バーの主人サクラが手を骨折したため店を手伝っているヒロシと名乗る男性は週刊誌の記者塚本鉄治だったのです。

泉は高田洋子という名前で、鉄治はヒロシという名前でこの見知らぬ土地に息を潜めています。

泉は夫の暴力から逃げてこの街に辿り着き偽名を使って身を隠しているわけですが、鉄治が偽名を使ってこの怪しげなバーを手伝っているのは何かわけがあるのに違いありません。

どんな展開が待っているのか気になります。

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