今日デパートの食料品売り場に行きました。
鮮魚コーナーで煮つけ用の切り身を見ていると、高齢の夫婦が寄り添って買い物をしているのが目に留まりました。
男性のほうに見覚えがありました。
かつて同じ職場に勤務していた上司のTさんでした。
30年近く経っていたのですが、穏和な表情が昔のままでした。
Tさんの横には上品な奥様らしき女性が立っていました。
すぐには声をかけられませんでした。
年齢は多分80代後半のはずで、私のことなど覚えてはいないと思われたからです。
いろいろ見て回っていると何度かすれ違います。
最後にレジでもまた至近距離のところで一緒になりました。
勇気をだして挨拶をしました。
話の途中で思い出して頂けたようで嬉しくなり、つい昔話をしてしまいました。
定期的に病院通いをしていて今日がその日だったことや、近況を話して下さいました。
診察が終わった後、何か美味しい食材を求めて夫婦でデパートに寄るなんていいですね。
若い人たちのようにテキパキ買い物はできないようでしたが、ゆっくりとしたテンポではありますが、自分たちの力で生活しているといった逞しさが感じられました。
老後のお手本となるようなお二人でした。
仕事を辞めてからも年賀状だけは出し続け、毎年「お元気ですか?」のひと言を書いていただけでした。
来年の年賀状には今日のエピソードも書き添えようと思います。
いい日でした。
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