2009年5月21日木曜日

夜光の階段 5話

松本清張の「夜光の階段」を読んでいます。

娘が面白かったからと貸してくれました。

ドラマ化されているので原作を先に読みたくて一気に上巻を読み、今日のドラマには何とか間に合いました。

原作の中では主人公の青年美容師は、特徴のないありふれた顔つきで、その容貌や才覚で野望を実現していくタイプには描かれていませんでした。

今日ドラマを初めて見たのですが、藤木直人さん扮する主人公佐山道夫はかっこよくて、その容姿で女性達を惹きつけるカリスマ美容師といった感じです。

やはりドラマ化するにあたっては、魅力ある配役にしないと視聴者が納得しないからでしょう。

違和感を感じたのはナレーションの多さです。

藤木さんがその表情で心情を表しているのに、「道夫は~だった。」とナレーションが入ります。

藤木さんの演技をみていたらわざわざ教えてくれなくてもわかるというものです。

婚約者幸子が道夫の殺人の決定的証拠をにぎったときは、「幸子はこれで道夫を一生自分の物にできると思った。」などと説明が入るわけです。

木村佳乃さんの不気味な表情をみれば十分わかります。

このドラマ、松本清張の生誕100年を記念して企画したドラマだそうですが、あのナレーションもまた特別の意味があるのかもしれません。

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