醒井は、かつては中山道の宿場町として栄えました。
駅前から賀茂神社の石垣から湧き出る「居醒(いさめ)の清水」まで歩くことにしました。
街の中心を流れる地蔵川です。澄んだ水はそのまま手ですくって飲めそうなくらいです。
澄んだ清流には梅花藻が咲き、ハリヨが生息しています。トゲウオ科に属している淡水魚で、背中にトゲが3本あります。
ハリヨは絶滅の危機に瀕しているそうです。実物は地蔵堂の水槽で飼われていました。体長5㎝程の小さい魚でした。
梅花藻はハリヨの産卵場所になります。この看板は可愛らしいですね。
地蔵川の水温は1年を通して水温14度で梅花藻の生育に適しています。よく見ると小さな花が咲いていました。見頃の7月頃は観光客でこのあたりは人でいっぱいになるそうです。
湧き水は実際に飲めるらしく湯飲み茶碗が置かれていました。
地蔵川の源泉「居醒の清水」です。
「居醒の清水」の横にある鳥居をくぐると賀茂神社がありました。高台にある神社からは地蔵川の景色が一望でき、桜の頃はとても美しいそうです。
地蔵川沿いを歩きながら、かつて旅人たちはこの醒井宿で喉の渇きを湧き水で潤し、しばしの休息をとったのだろうと想像を膨らませました。
下調べもなく訪れた醒井でしたが、のんびりとしたいい散策ができました。川のせせらぎが人の心にやすらぎを与えてくれるのだと思われます。
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