「甘じょっぱい」という言葉を最初に目にしたのは、日経新聞の夕刊のコラムでした。
東京農業大学教授の小泉武夫さんの執筆による「食あれば楽あり」の中で、頻繁に登場してきました。
自宅の厨房「食魔亭」で繰り広げられる男の料理の感想の中で、「煮汁の甘じょっぱい匂い」「上品な甘みと優雅なうま味がチュルチュル、ピュルピュル」というような言葉が出てきます。
小泉さんの文章を読んでいると、情景が目に浮かび、例えば「玉子かけご飯」でさえも立派な一品のように思えてきます。
さて、最近のわが家のお気に入りのお菓子がこれです。
「絶妙な甘じょっぱさ」という謳い文句に惹かれ思わず手に取ってしまいました。
甘じょっぱい味は、「食魔亭」で繰り広げられる料理の中でも最も重要視されるこだわりの味です。
「甘からい」と似ていますが、どこか微妙に違います。
「甘さ」にも「しょっぱさ」にも愛情が感じられ、「甘じょっぱい」としか表現できないのだと思われます。
このおせんべいには、表面にざらめが付いており、ざらめの甘さとおしょうゆのしょっぱさが絶妙なバランスで、まさに甘じょっぱいおせんべいです。
しばらくこのおせんべいにはまりそうです。
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