2013年5月27日月曜日
【トラベル】女子旅 2013
実家の父が亡くなったのは、母が70才のときでした。
それまでは毎年、「父の日」「母の日」には気持ちばかりの贈り物をしていました。
父が亡くなった翌年の「母の日」に、「父の日」の分も合わせて何かプレゼントをしようと妹と相談しました。
父がいなくなった今、母は一緒に出かける人もいなくなったわけですから、母娘で温泉旅行をするのはどうかと話がまとまりました。
行き先は芦原温泉に決まりました。ここだと母からも私たちからもちょうど中間地点でした。一泊二日の温泉旅行を楽しんだ後、駅でさよならを言い、上りと下りのホームに向かいました。
そのとき母はとても寂しかったらしく、翌年からは現地集合、現地解散をやめ、まずはわが家にやってきて、旅行に出かけ一緒に帰宅して、数日後に実家に帰るという現在のスタイルができました。
芦原温泉から始まって、京都、東京、熱海と10数回母の日旅行が続きました。
母も年々、足腰が弱りいつまでこの旅行が続けられるかわかりませんが、「母の日」に「ありがとう!」と言えることが嬉しく思います。
今年の目的地は京都でした。
東本願寺から眺めた京都タワー。ここで父の納骨をしたのでしばし父の思い出に浸り手を合わせました。
母は腰の具合が悪く階段下で待つ予定でしたが、急に仏様の前まで行くと主張し、階段を必死で上がっていきました。父への思いがこみ上げてきたようです。
母の願いは叶いました。妹の旅行前からの希望は平安神宮に行くことでした。
どこまでも続く白砂の上を母が歩けるかどうか心配でしたが、私と妹が両脇から支え辿り着くことができました。
母と私と妹が平安神宮を参拝していたとき、娘たち3人は清水寺界隈でお土産探しをしていました。合流したとき、それぞれが満足気な顔をしていました。
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