今日は「父の日」です。
実家の父のことを思い出してみました。
手先が器用で何でも自分でやってみようとする人でした。
私が大学に行くことになり、父と一緒に下宿探しに行きました。
結局、思ったような部屋は見つからず、母の弟のお世話で病院の先生宅の離れの一室を借りることになりました。
離れの入り口には、格子戸がありお庭を進んで行くとちょっと風流な小さな池があり、そして離れの玄関があるという感じでした。
今はこんな感じの古民家カフェがありそうです。
離れの二階に私の部屋がありました。
押し入れは一間の広さで上段下段の仕切がないものでした。
いかにも使い勝手が悪そうだと考えた父は、誰かに尋ねたのでしょうか、近所の材木屋さんに行って板を幾つか調達してきました。
のこぎりや金槌、くぎをどうしたのか全く覚えていませんが、父が早速作業を開始しました。
しばらくすると上段と下段に仕切ができました。
上段には寝具を収納し、下段には衣類やこまごましたものを収納しました。
その時の自分の気持ちは覚えていませんが、父の仕事ぶりには感心したと思います。
その部屋の壁には丸窓がありました。
離れの隣には銭湯があり、お風呂から出て自分の部屋を見上げると、丸窓から灯りがもれて何とも素敵な感じでした。
普段は忘れてしまっていることを父の思い出とともにいろいろ思い出しました。