北陸地方は大雪に見舞われて大変です。
子どもの頃、石川県もよく雪が降りました。
この時期、学校の行事でクラス対抗の卓球大会と百人一首大会が行われました。
どちらに出るかは本人の希望だったような気がします。
私は家でよく百人一首をやっていたのでそちらを選びました。
わが家の百人一首で1つだけ下の句の札が変色したものがありました。
誰かがお茶をこぼしたのでしょうか茶色くなっていました。
その歌は
ちはやぶる 神代もきかず竜田川 からくれなゐに 水くくるとはでした。
まずその札がどこにあるか皆確認しました。
読み手が「ちはやぶる~」と読むと一斉に茶色の札に手を差し出しました。
映画「ちはやふる」が話題になった時、「あの茶色になった歌だ」と思いました。
私がその頃好きな歌はこれでした。
しらつゆに 風の吹きしく 秋の野は つらぬき留めぬ 玉ぞ散りける
ひさかたの ひかりのどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
歌の意味を理解して好きだったわけではなく、どちらも耳に心地よく響いてきたからです。
必ず取りたい札でした。
雪国では冬は室内で遊ぶことが多かったので、百人一首が好まれたのでしょう。
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