毎朝欠かすことなく視聴している「ごちそうさん」を見ながら、ふと今は亡き実家の父のことが思い出されました。
最近の「ごちそうさん」は、病気で除隊となった源太の話が中心です。
源太は戦場の悲惨な体験が深い傷となり食べることが困難になっています。
一時は栄養失調が進み、命の危険もありましたが、め以子の努力により快方に向かいほっとしました。
実家の父は戦争の話は一切しませんでしたが、祖母から戦地から帰ってきたときの父の話を聞いたことがあります。
南方の方に行っていた父は、マラリヤにかかり、2日間だったか3日間だったか忘れましたが、高熱にうなされ治ったときには髪の毛がすっかり抜け落ちていたという話でした。
そのマラリヤのせいか、もともとの性質なのか、父は髪がほとんどありませんでした。
テレビのコントなどで「ハゲ」という言葉を聞くと、こっそり父の顔を見たものです。
子どもってけっこう残酷なものですね。
源太のように父もまた悲惨な体験をしているのか、決して語ろうとはしませんでした。
戦場で命を落とした仲間をみたからでしょうか、父はいつも一所懸命に生きていました。
母曰く「いつも急いでいた」そうです。
戦争の体験は暗い影を落とす反面、しっかり生きなければという思いがいつも心にあったのかもしれません。
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