主人公泉と元新聞記者鉄治との関係がそれぞれの雇い主である画家八重子とサクラに知られてしまいました。
八重子もサクラも多くの人生経験を重ねてきたのでしぶしぶではありましたが一応見守ってくれています。
現在のところ、泉と鉄治の深刻な事情を知っているのはこの二人だけです。
ひっそりと大崖の片隅で暮らしていけたらいいのですがこのあたりでまた何か事が起こりそうな予感がします。
人並みの幸せを望んでいなかった二人が、どん底の中で見つけた愛と安らぎの中で少しずつ警戒心がなくなってきたようで心配になります。
サクラが貸してくれた車で琵琶湖にドライブにいこうと鉄治が提案しました。
鉄治は免許は持っていても犯罪に関係しているので、万が一、免許証を提示する場面に出くわすと大変なことになります。
従って運転するのは泉になります。
泉はその日のことを考え、はしゃいだ気持ちになっています。
高速道路に乗って米原か彦根まで行くという計画です。
途中、事故に巻き込まれたり、かつての知人に出くわしたりしないかと気になりますが、本人たちは初めて二人で大崖から外にでることに喜んでいます。
何かが起こりそうな小旅行です。
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