日経新聞の連載小説「禁断のスカルペル」は舞台を東北地方に移し、新しい展開が繰り広げられています。
新天地で有能なお医者様に囲まれ、医者として充実した日々を過ごしている東子ですが、自ら招いた間違いのせいでいつも罪悪感から逃れることはできません。
火曜日の話のなかで、ふとしたことで足を踏み入れた教会から聞えてきた賛美歌に涙する東子が描かれていました。
「慈しみ深き友なるイエスは われらの弱きを知りて憐れむ・・・」と続くその賛美歌312番は、私も教会での結婚式に参列して歌ったこともあります。
信者ではないので歌詞の意味は理解していませんが、敬虔な心持ちになります。
教会から聞えてきた若い女性たちの汚れなき歌声が東子の傷ついた心を癒やしてくれました。
「悩み悲しみに沈めるときも 祈りにこたえてなぐさめたまわん」という歌詞が東子の心に流れ込んできたと書かれています。
この歌声は県立女子高校の合唱団のもので、その中の純子という名前の女子学生と話をします。
彼女との会話で亡き母が好きだった花「ヒース」と娘絵里香と同じ名前の花「エリカ」が同じ花であることが分かります。
賛美歌とヒースの花とエリカの花がきっと重要な意味を持つのでしょう。
今後が楽しみです。
賛美歌と言えば、あの「タイタニック」で、沈没の直前まで演奏されていた曲も心打たれます。あの曲は320番らしくアニメ「フランダースの犬」の最終回で、ネロとパトラッシュが天に召されるシーンでも使われていたそうです。
「フランダースの犬」の舞台のアントワープのノートルダム大聖堂です。
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