日経新聞の連載小説が7月10日から「禁断のスカルペル」になりました。
今日で8話です。
病院の泌尿器科に勤務する女性医師東子(はるこ)が主人公です。
東子は結婚して1年間産休をとり、現在は病院に復帰しています。東子の娘「絵里香」は大きい目がくりくりと動く可愛らしい赤ちゃんで、笑うと周りがパッと明るくなります。
東子の母は、「ほんと、可愛いわ。やっぱりエリカの花って感じよね。」と言います。
その歌を知らない東子に説明をするくだりがあります。
西田佐知子さんの歌で『青い海を見つめて 伊豆の山かげに エリカの花は咲くという~』という歌が母の若かりし頃に流行った歌で大好きだったと話しています。
私も彼女同様「エリカ」という名前を見聞きするたびにその歌を連想します。
当時は西田さんは大人の女性で、私は小学生でしたが母は親バカですがどこか似ていると言っていました。
それで私もいつの間にかその歌が好きになり口ずさんでいました。
子どもだったので歌詞の意味はわかりませんでしたが、東子の母によれば、別れた男がエリカの咲く村の出身で、彼に会いたくてエリカの花を求めてひとりで旅をするという詩です。
母にそう言われて縁起が悪いと東子は不機嫌になります。
この小説の今後の展開を暗示するような会話です。
小説のタイトルにある「スカルペル」は英語で医療用のメスを指す言葉だそうです。
挿絵もまた繊細な感じで楽しみです。
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