実家では姪の出産を間近に控え、落ち着かない日々が続いているようです。
今日の母との会話は、母が私を出産したときの話でした。
母に限らず昔の女性は逞しく、出産のその日まで普通に仕事をしていたとのことです。
体を動かしていたほうが出産がラクだと教えられ、ギリギリまで働き、いよいよその時が近いと感じたとき、実家に1人で電車に乗って帰ったそうです。
実家に着くと、両親とも畑仕事に出かけたらしく留守で、近所のおばさんが産婆さんを呼んできてくれたそうです。
産婆さんが着いてから程なくして私が生まれたと話していました。
母にとってはつい昨日のことのように鮮明に覚えているようでした。
母が言うのには、昨日のことは忘れるのに何十年前のことはしっかり覚えているそうです。
母が若かりし頃の話をすると、私は聞き役に徹します。
記憶の糸がどんどんほどけてきて、いろいろ思いだし懐かしさがこみ上げてくるようです。
ひとしきり昔話をした後で、母は決まって「長話をしてごめんね。」と言います。
母の世代の人にとっては、電話は用事を伝えるものでした。
用事がないのに長話をするのは電話代がもったいないと思っていた母ですが、みまもりケータイを持つようになってから時々、今日のような長い昔話をすることがあります。
母の晩年の生活がみまもりケータイによって充実したものになっていることが嬉しいです。
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